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新型コロナウイルス感染症対策のため、家にいる時間が長くなったり仕事の形態が変わったりするなど、生活様式が変わった方も多いのではないでしょうか。当院での調査では生活習慣が変化したと回答した方は65%でした。都市封鎖下での生活・健康状況の変化として、インドにおいて2型糖尿病患者さんの20%でフルーツの摂取が増加し、42%で運動時間が減少したと報告されています。また、イタリアでも34.4%の方の食欲が増え、48.6%の方で体重増加が自覚されたと報告されています。このような生活様式の変化については、関西電力病院の田中永昭先生が記事にされていますので、詳細については日本糖尿病協会のホームページをぜひご覧ください
さて、この中でイタリアの報告を詳しく見てみましょう(Di Renzo et al. J Transl Med (2020) 18:229)。2020年4月に3,533名に対してWeb調査を行った結果がまとめられています。この報告の中でライフスタイルの変化に対する質問事項がありますが、ライフスタイルが変わらなかった方が46.1%であった一方、37.2%ではライフスタイルが悪化したと回答されています。注目すべきは、ライフスタイルが良くなったという方も16.7%いるのです。具体的には、喫煙が減少し、睡眠時間は増加しています。食事・運動についてはどうでしょうか。運動は、運動をしない人の割合は変わらないものの、週5回以上のトレーニングをしている人の割合は増加しています。
食事に関してはホームメードのスウィーツやピザ、パンなどの摂取が増えていますが、アルコール類の摂取は減少しているようです。
これらのことから、生活スタイルが変化するタイミングは、新たなる行動を起こすチャンスでもあると言えるのではないでしょうか。
さて、運動については人と近距離で接触することなくできるよう、動画を用いるのもよいとされています。当院で行っております「カラダみがきプロジェクト」でも運動動画を公開しています。また、食事についても頻繁に買い物に行かなくてもよい美味しくて簡単な料理を、当院の小園亜由美先生が動画にまとめられています。これらの動画も、ぜひご活用ください。
感染対策のため生活において変化をしいられているかも知れません。しかし、これを好機ととらえて、よりよい生活習慣の獲得にチャレンジしませんか。
【ヒント★01】新型コロナウイルス感染症と糖尿病
【ヒント★02】熱中症を予防しよう。
【ヒント★03】感染対策と食事・運動療法の両立
【ヒント★04】新しく追加された糖尿病治療薬
【ヒント★05】サルコペニアを予防しよう
【ヒント★06】スティグマとアドボカシーって何でしょう?
【ヒント★07】2020年を振り返って
次回【ヒント★08】インスリン100年 2021年はどんな年に?
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