糖尿病の方はインフルエンザにかかると治りにくく重症化しやすいことがわかっています。
二田哲博クリニックは、糖尿病の専門クリニックとしてインフルエンザの予防接種を積極的にお勧めしています。
・血糖コントロールが悪い人(ヘモグロビンエーワンシーが高い人)
・糖尿病の合併症が進んでいる人
・糖尿病の高齢者や乳幼児、児童
・予防接種をおこなう
・手洗い、うがいをおこなう
・マスクをする
・10月から1月まで予防接種が受けられます。(早めの予防接種をお勧めします。)
・予防接種の効果の期間は2週目ごろから~5ヵ月間といわれています。
予防接種を受けていてもインフルエンザにかかる場合がありますが、予防接種を受けていると、インフルエンザが重症化しにくいといわれています。
インフルエンザの症状
急な発熱、からだのだるさ、のどの痛み、関節痛、頭痛、咳、鼻水など
インフルエンザにともなう糖尿病の変化
● いつもどおりのインスリンや内服薬の量でも血糖値が下がりにくい。
● 高血糖(のどの渇き、倦怠感、多尿など)
インフルエンザにかかったかなと思ったら
● すぐに医療機関を受診しましょう。
● インフルエンザの治療薬は、インフルエンザのウィルスの増殖を抑えるので、
インフルエンザと早く診断され、早く薬を飲んで治療をおこなうほど重症化の危険性は低くなります。
どこを受診すればいいの?
● 糖尿病の主治医を受診しましょう。
● 主治医のいる病院が休診の場合は、一般の病院または急患センターなどを受診します。
その際は、「糖尿病であること、その治療内容、飲んでいる薬の名前」を医師に伝えます。
● 糖尿病手帳、お薬手帳を用意して受診すると、医師はどんな治療を受けているか理解した上で、
最善の治療をおこなってくれます。
● 来院の際は、他の患者さんにインフルエンザをうつさないように必ずマスクをしましょう。
*「厚労省科学研究 新型インフルエンザ対策 感染してもひどくならないために 糖尿病または血糖値が高い人へ パンフレット」より抜粋
● 暖かくして安静にする。
● 医師の指示通りに過ごす。
● インフルエンザの処方薬は指示通りに使う。(症状がおさまっても勝手にやめない。)
● インスリン注射や糖尿病の薬を自己判断で中止しない。
● 水分を十分にとる。
● 食欲がなくてもなるべくいつも通りの食事をとる。
● 血糖値や体温を測定して記録し、症状や体調を管理する。
*「厚労省科学研究 新型インフルエンザ対策 感染してもひどくならないために 糖尿病または血糖値が高い人へ パンフレット」より抜粋
インフルエンザそのものの重症化
● 呼吸困難または息切れがある。
● 胸の痛みが続く。
● 嘔吐、下痢が続く。
● 3日以上発熱が続く。
インスリンの効きすぎによる低血糖症状
● 手足のふるえ、不快をともなう空腹感、冷や汗、めまい、意識障害
インフルエンザ感染にともなう高血糖症状
● 身体のだるさ、強いのどの渇き、多尿、意識障害
脱水症状
● 頭痛、けいれん、意識障害
*「厚労省科学研究 新型インフルエンザ対策 感染してもひどくならないために 糖尿病または血糖値が高い人へ パンフレット」より抜粋
病状が急変しないか
特に小児や高齢者は症状が悪化することがあります。意識や反応、顔色をたびたび確認し、上のような症状があればすぐに主治医に電話して相談するか、場合によっては救急車を呼ぶことも考えます。
低血糖症状が起こっていないか
インフルエンザにかかると血糖値が上がりコントロールが難しくなっているため、インスリンの効きすぎによる低血糖が起こりやすくなっています。
*「厚労省科学研究 新型インフルエンザ対策 感染してもひどくならないために 糖尿病または血糖値が高い人へ パンフレット」より抜粋
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