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甲状腺はのどぼとけの下にある重さ約10グラムの" 蝶々 "のような形をした臓器です。蝶々の羽根にあたる部分はそれぞれ[ 左葉/さよう ]・[ 右葉/うよう ]と呼ばれ、蝶々の胴にあたる部分は[ 狭部/きょうぶ ]と呼ばれています。のどの器官や食道とのつながりはありません。
甲状腺の検査「エコー(超音波検査)」の様子。
のど元にそっとあてますので痛みはありません。
甲状腺は甲状腺ホルモンを作り分泌するという大変重要な役割をしています。
甲状腺ホルモンは身体の新陳代謝を活発にするホルモンで、脳や心臓、骨、筋肉、皮膚など全身の新陳代謝を活発にし、神経や活動の調整をする働きもします。他にも、胎児が成長するための働きや、子供の体や脳の発育・発達を促進させる働きをするなど、人間だけでなくあらゆる動物が生きていくために必要不可欠なホルモンです。
甲状腺の病気は、2つに大別されます。1つは、甲状腺のホルモンの分泌にかかわる病気、もう1つは甲状腺に腫瘍(できもの)ができる病気です。
甲状腺ホルモン(T3、T4)の量は、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の働きによって調整されています。血液中の甲状腺ホルモンの濃度が低下すると、脳の下垂体はそれを感知して甲状腺刺激ホルモンをたくさん分泌し、刺激された甲状腺は甲状腺ホルモンを作り血液中に分泌します。血液中の甲状腺ホルモンの濃度が上昇すると、脳の下垂体はそれを感知して甲状腺刺激ホルモンの分泌を減らし(ネガティブフィードバック)、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を低下させます。このようなメカニズムで、血液中の甲状腺ホルモンの濃度は常に適切に調整されています。
甲状腺ホルモンが適切な量に調整できないと様々な症状が現れます。分泌量が多すぎる状態を甲状腺機能亢進症といい、少なすぎる状態を甲状腺機能低下症といいます。甲状腺機能亢進症の代表的な病気はバセドウ病で、新陳代謝が活発になりすぎるため心臓がドキドキする、汗を大量にかく、下痢をする、イライラするなどの様々な症状があらわれます。甲状腺機能低下症の代表的な病気は橋本病で、新陳代謝が低下するため体がだるく感じる、意欲が低下する、皮膚がかさかさするなどの様々な症状があらわれます。治療により甲状腺ホルモンの量が適切になれば、症状は無くなります。
甲状腺腫瘍は甲状腺の機能には影響しないことが多いので体調や精神状態に大きな変化はあらわれませんが、首が腫れる、のどに違和感がある、声がかれる、首にしこりができるなどの症状があらわれることもあります。腫瘍には良性と悪性があり、腫瘍の大部分は良性です。
良性腫瘍の代表的な病気には、濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)、腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)があります。ほとんどの場合は、定期的な経過観察のみをおこないますが、腫瘍のサイズが大きい場合は手術などの治療をおこなうこともあります。
甲状腺がんの約95%は命を落とす危険性のない、おとなしいがんです。甲状腺がんの代表的な病気には、乳頭癌(にゅうとうがん)、濾胞癌(ろほうがん)、髄様癌(ずいようがん)、未分化癌(みぶんかがん)、悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ)があります。治療法としては、手術によって切除する、大量のアイソトープを投与して破壊する、アルコールの一種であるエタノールを注入して腫瘍を小さくする、放射線によって腫瘍を破壊するなどの方法があります。
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