研究名 DASC-8 を用いた高齢 2 型糖尿病患者の身体・認知機能実態調査
研究実施期間 倫理委員会承認日 ~ 西暦 2022 年 3 月 31 日まで
試料・情報の利用目的及び利用方法
二田哲博クリニックでは、最適な治療を患者さんに提供するために、病気の特性を研究し、診断法、治療法の改善に努めています。このような診断や治療の改善の試みを一般に「臨床研究」といいます。
高齢の糖尿病患者さんは身体機能の低下、認知機能の低下、併存疾患の有無、社会的支援の有無、経済状態など様々なことが血糖コントロールに関連するため個々の患者さんにあわせた血糖コントロールが必要となります。2016 年に日本糖尿病学会及び日本老年医学会の合同委員会より高齢者糖尿病さんの血糖コントロール目標が発表されました。その血糖コントロール目標は患者さんの特徴や健康状態から3つのカテゴリーに分類するものです。最近日本老年医学会よりDASC-8(認知・生活機能質問票)と呼ばれる DASC-21(地域包括ケアシステムのための認知症アセスメントシート)の短縮版が発表されました。これにより高齢者の血糖コントロール目標設定のためのカテゴリー分類を行えることが報告されていますが、DASC-8 において得られた患者さんの特徴や健康状態が患者さんの背景、例えば食生活習慣や運動習慣、合併症の程度などが、どのように関連しているのかは十分にわかっていません。そこで当院に通院している 65 歳以上の高齢 2 型糖尿病患者における身体・認知機能を DASC-8 で評価し、患者さんの背景との関連を調べることとしました。
二田哲博クリニックに通院中の 65 歳以上の DASC-8(認知・生活機能質問票)質問表を実施した 2 型糖尿病患者さんを対象とします。以下の検査結果や情報を使用します。
■ DASC-8(認知・生活機能質問票)質問表
■ 年齢、性別、罹病期間、既往歴、飲酒・喫煙歴
■ 体重、BMI、体重減少の有無(過去 6 か月で(意図せず)2kg 以上体重減少していたら有りとし、DASC-8 質問票を調査した時点の体重を基準とします)
■ 収縮期血圧、拡張期血圧
■ 使用薬剤、ポリファーマシーの有無(薬剤 6 剤以上で有りとします)、歯科受診の有無
■ 食事調査(魚、肉、野菜、コーヒー、緑茶、果物、乳製品の 1 日摂取量及び週における摂取回数の聞き取りを行います)
■ サルコペニアの評価(運動習慣の有無(1 回に 30 分以上の運動(歩行を含む)を週 2 回行い、かつ 1 年以上を続けていることを運動習慣とします)、1 日の運動量及び週の頻度、握力、5 回椅子立ち上がりテスト
■ 糖尿病合併症及び併存症(重症低血糖(他者の介助を必要とする低血糖)、網膜症、腎症、神経障害、冠動脈疾患、脳血管疾患、閉塞性動脈硬化症、高血圧症、高脂血症の有無)
■ 骨粗鬆症の有無
■ HbA1c、随時血糖
■ 総蛋白、AST、Cr、Ca、LDL-C、HDL-C、TG、CPK
■ 赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、血小板数
個人が特定できる情報や、ID 番号は研究には利用しません。研究データ上にも残りませんので、本研究から個人情報が流出することはありません。また、研究の成果を公表するときにおいても個人情報が流出することはなく、患者様に危険や不利益が生じることはありません。
この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの使用に同意されない場合には、下記連絡先にご連絡頂きたいと思います。なお、本研究は、日本糖尿病協会の倫理委員会の承認を得ております。また、この研究への参加をお断りになった場合でも、今後も当院における診療・治療の面で不利益をこうむることはありませんので、ご安心ください。
研究利用の停止、そのほか質問したいことなどがございましたら、下記の担当者までご連絡ください。
連絡先 二田哲博クリニック姪浜
担当 副院長 寺脇 悠一(てらわき ゆういち)
電話 092-883-1188
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メールアドレス terawaki@futata-cl.jp
092-883-1188姪浜(代表)
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